大谷翔平選手「賭けていない」 違法賭博の関与否定 声明発表

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水原一平氏(左)と談笑するロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手=2024年3月18日、AP

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)の通訳だった水原一平氏(39)による違法賭博疑惑で、大谷選手が25日(日本時間26日)、球団の本拠地ロサンゼルスのドジャースタジアムで報道陣に声明を読み上げた。大谷選手は、水原氏について「結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、皆にうそをついていた」と述べ、違法賭博への関与を否定。「誰かに代わって賭けたり、頼んだりということはないですし、口座からブックメーカーに対して送金をしたことはありません」とも述べた。

 米スポーツ専門局ESPNなどによると、水原氏は米西部カリフォルニア州のブックメーカー(賭け屋)に借金があり、大谷選手の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)の送金があったとされる。この送金が違法な賭け屋への送金だと認識してたのかが注目されていた。

 水原氏はESPNの取材に対し、大谷選手が借金返済の肩代わりをしたと説明。ただ「違法なものかは聞いてこなかった」という。水原氏はその後、大谷選手の代理人が所属する法律事務所が「(大谷選手は)大規模な窃盗の被害にあっていた」と表明すると、ESPNに「うそをついていた」と述べ、大谷選手は借金について知らなかったと発言を覆していた。

 米メディアによると、疑惑をめぐっては、捜査当局や日本の国税庁にあたる内国歳入庁が調べを進めている。米大リーグ機構(MLB)も調査手続きを始めている。【ロサンゼルス中村聡也】