南九短大26年度募集停止 27年春廃止方針 定員割れ続く

宮崎市の南九州大短期大学部(南九州短大、中瀬昌之学長)を運営する南九州学園(寺原典彦理事長)は16日、同短大の2026年度以降の学生募集を停止すると発表した。全国的に四年制大学志向が高まる中、入学者の激減による定員割れが続いていることから判断した。最終募集となる25年度入学生が卒業する27年3月の廃止を見込む。

南九州大学・短期大学部が募集停止、2027年春廃止へ 少子化や4年制志向受け定員割れ続いていた

南九州大学短期大学部を運営する南九州学園は、2026年度以降、新たな学生の募集を停止すると発表しました。
南九州学園によりますと、南九州大学の短期大学部は、少子化や4年制大学志向の高まりを受け2016年度から定員割れが続いていました。ここ3年間は入学者の数が定員の半分にも満たない状況で、今年度は定員100人に対し入学者は32人でした。
こうしたことから、学生の募集は来年4月の入学者までとして、再来年度以降は停止。2027年の春に短期大学部を廃止する方針です。
南九州大学短期大学部は59年前に開設され、医療事務や観光業などの専門人材を輩出してきました。一方、南九州学園では3年後、食や医療の分野に情報工学などを取り入れた4年制の新しい学科を南九州大学に設置する予定で、「デジタル分野に強い地域に根差した人材の育成を目指したい」としています。