大阪万博を番組でヨイショ…大恥かきそうなTVコメンテーター「6人の名前」

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 大阪・関西万国博覧会はすでに大失敗が目に見えているが、それで大恥をかきそうなのがヨイショに一役も二役も買っているワイドショー・情報番組のコメンテーターたちだ。
 筆頭は橋下徹だろう。ネットテレビ「ABEMA」のトーク番組「NewsBAR橋下」で、「(大阪万博は)2年後に答え合わせしたらいいと思う。いま反対している人、名前、全部リストアップしてるから」とすごんだ。いまは逆風だが、万博はこれから盛り上がるから、その時は「反対だ」「中止だ」と言っていたヤツを片っ端からやり玉にするゾというわけか。
 大阪市長だった橋下は万博言い出しっぺだから、こう言うほかないのだろうが、橋下よりひどかったのが、番組ゲストの古舘伊知郎だった。「奈良の大仏殿。あれも公共事業の始まりで、飢饉とか天変地異とかいろいろある中で、(人々を)何とか救おうというふうにやってきた。(万博反対論者は)歴史に学ぶべきだ」など妄論を並べ、「報道ステーションの(キャスターだった)時は反対でしたが、前言撤回」「テレビメディアも新聞メディアも反対ありきでおかしいよ」と、臆面がない。
 大阪の朝日放送ラジオで、その名もズバリの「辛坊治郎の万博ラジオ」のパーソナリティーを担当している辛坊治郎は、「私は根っからの『万博好き』です」と言ってはばからず、「ワクワクする万博の最新情報をお届けします」とPRに余念がない。
金子恵美は「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、「(万博を)やめることをしたらですね、世界のなかでの評価とか、日本のプレゼンスってどうなんだとか、笑いものになるよね」と、反対論は“反日的”とでも言いたげだ。

「ぜひ行きたい」はわずか14.4%

岩田明子(C)日刊ゲンダイ

 安倍元首相の代弁記者と言われたNHK出身の岩田明子もやっぱりで、「ウェークアップ」(読売テレビ、日本テレビ系)で「こんな時代だからこそ、世界各国が知恵を集める、共有するというのも意義がある」と、成否より開催することに意味があると強調した。“安倍遺産”だからということか。田崎史郎は「東京五輪も反対が7割近かった。でもやったら、やってよかったという人が6割以上だったんですよ。だから(万博も)やってみるとそれなりに盛り上がってくると思う」と政治情報のプロとしては無責任なものだ。
「自見担当相があまりにもダメなので、万博協会スタッフや広告代理店が、ムード盛り上げのCMやPR番組をあれこれ仕込んでいるようです。テレビ局も38億円の機運醸成費を狙っていて、広告部門に万博プロジェクトチームをつくったところもあります。年明けあたりから、ヨイショ系コメンテーターの出番が増えそうです」(テレビ情報誌編集デスク)
 しかし、世論調査で「ぜひ行きたい」は14.4%しかいない。開幕しても、バラックのようなパビリオンばかりが並び、入場者はまばら……。そんな万博こそ世界の笑いものだが、その会場にヨイショしてきたコメンテーターを立たせて、何を言うか聞いてみたい。不見識を笑われるだけでなく、赤字開催の片棒を担いだ責任も問われそうだ。
(コラムニスト・海原かみな)