韓国岳を一望しながら初滑り、暖か過ぎて氷は溶けたけど

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えびの高原アイススケート場で韓国岳を望み、スケート靴でソリを楽しむ親子連れ=宮崎県えびの市末永

宮崎県えびの市の「えびの高原アイススケート場」が10日、今季の営業を始めた。暖かい日が続き昨年より1週間ほど遅れのオープン。この日も気温が上がりリンク表面には水が浮かんだが、韓国岳を一望できる大自然の中で、親子連れらが初滑りを楽しんだ。

 標高約1200メートルにあり、高原の冷え込みを生かした屋外では日本最南端のアイススケート場。種子田裕之場長によると、例年5センチほどの厚さに氷を張るが、約4センチで開場に間に合わせたという。

鹿児島市内から1時間40分ほどかけて訪れた家族連れは、5歳から2歳の3人の子どもが滑れる年齢になったといい、初挑戦。転ぶ度にズボンをぬらしたが、借りたソリを父母に押してもらうなどで楽しんでいた。

霧島連山硫黄山噴火警戒レベル引き下げに伴い、えびの高原と宮崎県小林市の生駒高原を結ぶ県道1号は9日から、土日の日中限定で一部の車両通行が再開された。小林市内から通う種子田場長は「通れると20分は違う」と歓迎。スケート場は来年2月下旬まで営業予定という。天候などで中止があり、問い合わせはスケート場(0984・33・5946)へ。(森田博志)