スポーツドリンクを比較! 大塚製薬「ポカリスエット」vs日本コカ・コーラ「アクエリアス」

image
ポカリスエット」と「アクエリアス」/(C)日刊ゲンダイ拡大する

 南国育ち! シンガポールやオーストラリアなど暑い国ばかりに住んでいたせいか、私は暑さにはすごく強かったのですが、昨年ごろからめっきり弱くなりました。しかも今年の夏は例年よりも暑いそうです。
 水分を多く含む筋肉の量が減少すると、体内の水分量も少なくなるそうです。太りすぎて筋肉もなくなっている私は熱中症に要注意です。
 でも、やたらに水分を取りすぎると“水ぶくれ”になるし、オフィスでは冷房で冷えてしまいます。水分の取りすぎは、体内の塩分が薄まり、かえって頭痛、吐き気、痙攣を起こす懸念もあるそうです。
 となると、やはりスポーツドリンクが大事でしょう。
 外出の際には500ミリリットル入りのペットボトルを持ち歩いてチビチビ飲むよう心掛けてます。
 今回は、大塚製薬の「ポカリスエット」と日本コカ・コーラの「アクエリアス」を比べてみます。
 最近、シャンパンを節約して飲まないので、シャンパングラスが泣いています。かわいそうなのでシャンパングラスに入れて色を比較してみました。ポカリスエットは透明でアクエリアスは濁った色です。

 両方とも1980年代に缶で登場しており、ライバルでしょう。
 大塚製薬は製薬会社ですから、より熱中症対策を取っていて、コカ・コーラは味を重視しているのかな……などと考えながらペットボトルの後ろに表示されている成分を見てみました。
 100ミリリットルあたりで、ポカリスエットはエネルギーが25キロカロリー、アクエリアスは19キロカロリー。タンパク質、脂質は両方とも0です。炭水化物はポカリスエットが6.2グラム、アクエリアスは4.7グラムでした。
 味は、「違いがそんなにわからない」が正直なところ。でも、ポカリスエットのほうが薄くて少しだけ甘く、アクエリアスは酸味を感じます。ポカリは甘いけれども食塩相当量は0.12グラムで、アクエリアスは0.1グラムです。若干ポカリが多めです。
 疲れた時には甘いものを選ぶか、酸っぱいものを選ぶかという好みの違いでしょうか。参考にはなりませんが、私の場合は、少し疲れたらアーモンドチョコの甘いもの、ひどく疲れたら酸っぱいレモンのグミ、ジュースを取っています。

■カリウムやマグネシウムの量は?
熱中症になった時に回復力を高めてくれるカリウムは、ポカリスエットは20ミリグラムで、アクエリアスは8ミリグラム。こちらもポカリが多いですね。
 ポカリには高齢者や子供が多く取ったほうがいいカルシウムも2ミリグラム含まれています。
 一方、マグネシウムは、ポカリは0.6ミリグラムですが、アクエリアスはその2倍の1.2ミリグラムあります。マグネシウムは、麦茶にも含まれていて、夏バテ防止になります。
 また、アクエリアスには、イソロイシン、バリンが1ミリグラムずつ、ロイシンが0.5ミリグラム含まれています。これらのアミノ酸は疲労回復などにいいようです。
 つまり、ポカリは風邪などで体調が悪いときの栄養補給、水分補給の熱中症対策に、アクエリアスは部活などの運動後の疲労回復など使い分けるといいようです。値段はアクエリアスが税別90円、ポカリが同95円(ドラッグストアのウエルシア薬局、5月22日)でした。