環境意識の高まりの中で国や県が推進 宮崎県立農業大学校で今年度から「有機農業」の科目が開講

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化学肥料や農薬を使わない有機農業についてです。
国や県などが有機農業を推進する中、高鍋町の宮崎県立農業大学校で今年度から「有機農業」の科目が開講しました。
県立農業大学校では、国や県、それに、高鍋町が有機農業の推進に力を入れていることを受け、今年度から「有機農業概論」の科目を新たに開講。13日は1回目の講義が行われました。

講義では、有機農業の普及拡大を支援する一般社団法人の代表が講師を務め、有機農業が公害や環境問題をきっかけに広がった歴史などを伝えました。
(フードトラストプロジェクト 徳江倫明代表)
「有機農業を広げるということの意味をちゃんと知ってもらって、そして、有機農業の技術をこの農業大学校でも開発して、地域の人と一緒になって有機農業を広げる拠点そういう大学校に育ってほしい」
(農学科2年 池田正義さん)
「自分の家も有機農業やっているのですけど、これから取り組む重要性というか、水俣病とか、そういうのが有機農業が関係しているものだとは深く理解できてなかったので、とても勉強になりました」
(農学科2年 福田翔也さん)
「環境負荷低減という有機農業に近い研究テーマで研究してるので、ここから(きょうの講義から)学べることがたくさんあるかなということがわかりました」
「有機農業概論」の科目では、今後、有機農業に取り組む地元農家の視察などを行うことになっています。

(スタジオ)
有機農業ですが、環境意識の高まりなどを背景に国が2021年から推進しています。

取り組みの一つとして、有機食品の検査認証制度「有機JAS」の取得に力を入れていて、認証を受けた農家は「有機JASマーク」を付けて有機農産物を販売することができます。

農林水産省によりますと、「有機JAS」を取得する農家は年々、増加傾向にあり、2022年3月末時点では全国で3703戸、宮崎県内では97戸の農家が取得しています。