宮崎県内最大規模 トマトやキュウリなどの苗を栽培する最新の育苗施設が宮崎市に完成

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宮崎県内最大規模ハウス稼働へ 宮崎ひなたファーム、九州の育苗生産拠点に - Miyanichi e-press
キュウリやピーマンなど施設園芸農業が盛んな宮崎に新たな拠点が誕生です。
最新の設備を備えた大規模な育苗施設が宮崎市に完成しました。
(垣内沙耶記者)
「宮崎市に、野菜の苗の生産拠点ができました。その大きさは、縦50メートル、横100メートル、県内最大規模となっています。」
この育苗施設は、全国で苗の生産や販売などを手がける愛媛県の企業が設立した「宮崎ひなたファーム」が運営するものです。
27日の竣工式では、県や市、それにJAなど関係者およそ60人が施設の完成を祝いました。
(宮崎県 河野俊嗣知事)
「施設園芸は全国に誇る本県農業の1つの大きな大切な核であります。本県農業をぐっと支えていただく大きな大きな大切な拠点ができた」
およそ2万5000平方メートルの敷地内には栽培用や作業用などの10棟のハウスが並び、野菜の育苗施設としては県内最大規模となっています。
ハウス内には、湿度を調整する装置のほか低コストで温度を下げることができる水の気化冷却を利用した冷房装置を整備。
また、苗を栽培する棚はスライド式で、通常のハウスよりも広く栽培面積を確保しています。

苗の生産拠点が県内に整備されることで、これまで課題となっていた輸送にかかるコストや品質劣化のリスク軽減が期待されます。
(宮崎ひなたファーム 栗本浩社長)
「農家さんの声が近くに来ることで、届けやすくなると思っています。その産地、産地にあった、求められる苗をしっかり生産していきたいと思っております」
施設では、今月中旬からトマトやキュウリなどの苗の栽培を開始。
宮崎ひなたファームは県内の農家を中心に年間170万本を出荷する見込みで、将来的には敷地内に同じ規模の施設を1棟増やしたいとしています。
今回完成したハウスはサッカーコートに近い面積、およそ5000平方メートルの広さだということです。
宮崎の農業を支える拠点として期待したいものです。