カローラクロスにヴェゼル……大人気車種が狙えるぞっ!! 200万円台が「中心価格」のオススメSUV6選

200万円台というカッチリした基準でSUVを選ぶと、なかなか欲しいクルマが絞れない。そこでピックアップしたのが、上級モデルは300万円を超えるが、200万円台が中心の価格帯になっている6モデル。それぞれの200万円台モデルのオススメ度は?
※本稿は2024年1月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ、ホンダ、マツダ、SUBARU
初出:『ベストカー』2024年2月26日号

■トヨタ カローラクロス

2023年9月にマイチェン。パワーユニットは2Lガソリンエンジンと1.8Lハイブリッドを搭載
2023年9月にマイチェン。パワーユニットは2Lガソリンエンジンと1.8Lハイブリッドを搭載

カローラクロスはカローラツーリングなどと共通のプラットフォームを使うコンパクトSUVだ。

外観はSUVの典型的なデザインで、全長を4500mm以下に抑えた車種では、後席を使っている時の荷室の奥行き寸法が最も長い。後席の頭上と足元にも余裕があり、ファミリーカーに適した実用性が備わる。

パワーユニットは2Lのガソリンエンジンと、1.8Lのハイブリッドを設定する。

2Lエンジンは動力性能が優れ、ハイブリッドは静かで滑らかな走りと低燃費が特徴だ。安全装備も充実する。FF車だとハイブリッドの最上級車だけ300万円を超える。

・オススメ度:★★★★☆
・オススメグレード:ハイブリッドS(2WD)298万円

■ホンダ ヴェゼル

パワーユニットは1.5Lガソリンエンジンとハイブリッドの1.5L e:HEVを用意。FF車は最上級車以外は200万円台
パワーユニットは1.5Lガソリンエンジンとハイブリッドの1.5L e:HEVを用意。
FF車は最上級車以外は200万円台

全長を4330mmに抑えながら車内は広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ半だ。WR-Vと並んで空間効率が優れている。

シートアレンジはWR-V以上に多彩だ。燃料タンクを前席の下に搭載するから、後席を小さく格納できて、ボックス状の荷室に変更できる。

後席の座面を持ち上げると、車内の中央に背の高い荷物を積める。

パワーユニットはハイブリッドのe:HEVが中心だ。エンジンは主に発電を受け持ち、駆動はモーターが担当するから、加速が滑らかでノイズも小さい。

・オススメ度:★★★★★
・オススメグレード:e:HEV・X(2WD)277万8600円

■マツダ CX-3

1.5Lガソリン車と1.8Lディーゼルターボ車をラインナップ
1.5Lガソリン車と1.8Lディーゼルターボ車をラインナップ

全長が4275mmのコンパクトSUVだが、内装は上質でミドルクラスに相当する。前席を優先して開発され、ペダル配置にも気を遣った。ドライバーを優先するマツダの考え方を反映させている。

その代わり後席と荷室は狭めだが、前席を優先させた作りは、2名以内で乗車する使い方なら合理的だ。運転感覚もミドルサイズSUVに近い。

ただし発売は2015年だから設計も古い。今でも生産を続ける理由は、販売の低迷を打開するために追加した1.5Lガソリンエンジン車が買い得で、堅調に売れているからだ。

・オススメ度:★★★★☆
・オススメグレード:15Sツーリング(2WD)227万9200円

■マツダ CX-30

2Lマイルドハイブリッドと1.8Lディーゼルターボを搭載。ディーゼル車は300万円を超える
2Lマイルドハイブリッドと1.8Lディーゼルターボを搭載。ディーゼル車は300万円を超える

マツダ3と共通のプラットフォームを使うSUVで、全長は4395mm、全幅も1795mmだからコンパクトサイズに属する。

全高は立体駐車場に入れやすい1540mmだから、外観はSUVよりも5ドアハッチバックに近い。

後席はヴェゼルなどに比べて窮屈だが、外観はスマートだ。しかもボディサイドを曲面で仕上げたから、風景がダイナミックに映り込む。

エンジンは2Lのガソリンと1.8Lのディーゼルターボを用意する。装備は全般的に充実するが、ボディサイズやエンジン排気量のわりに、価格は高めの設定だ。ディーゼルターボ車の価格はすべて300万円を超える。

・オススメ度:★★★☆☆
・オススメグレード:20Sブラックトーンエディション(2WD)299万900円

■マツダ MX-30

2Lマイルドハイブリッド車はすべて200万円台となるMX-30
2Lマイルドハイブリッド車はすべて200万円台となるMX-30

MX-30は、ボディサイズはCX-30とほぼ同じだが、内外装を柔和な雰囲気に仕上げた。パワーユニットも、全車がEVを含めて電動機能を備える。

ほかのマツダ車では、電動車が少なく走りのイメージが強いため、その対極に位置する商品としてMX-30を開発した。

ただし観音開きのドアは、後席側だけを開くことができず、一般的には使い勝手が悪い。したがって売れゆきは今ひとつだが、コルクをアクセントに使った内装には独特のリラックス感覚が伴う。

価格は400万円を超えるが、ロータリーエンジンを使ったプラグインハイブリッドも選べる。

・オススメ度:★★☆☆☆
・オススメグレード:2Lインダストリアルクラシック(2WD)276万1000円

■スバル クロストレック

 

ベーシックグレードの「ツーリング」は4WDも200万円台ベーシックグレードの「ツーリング」は4WDも200万円台

インプレッサをベースに開発されたSUVで、以前のXVの後継車種だ。最低地上高を200mmに拡大したから悪路のデコボコを乗り越えやすく、全高は1575mmと低めだから、重心が高くなく走行安定性もいい。

エンジンは水平対向4気筒2Lのみだが、駆動方式は4WDに加えて、以前は設定のなかった前輪駆動の2WDも選べる。

内装のデザインや車内の広さは基本的にインプレッサと同じだが、インパネの周辺は上質だ。ボディサイズは全長が4480mm、全幅は1800mm、全高1575mmに収まるが、後席の足元空間も広い。4名で快適に乗車できる。

・オススメ度:★★★★★
・オススメグレード:ツーリング(4WD)288万2000円