節約のために寒くても「シャワーのみ」で済ませていますがそろそろ限界です…湯船を毎日ためるとどれくらい水道代とガス代は上がりますか?

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「寒い時季は毎日湯船につかりたい……」このように考える方も多いでしょう。しかしなかには、水道代やガス代を心配して、シャワーで済ませている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、シャワーのみの場合と、浴槽にお湯をためた場合の、水道代とガス代(都市ガス)を解説します。

毎日シャワーのみで済ませた場合の水道代とガス代

まずは、毎日シャワーのみで済ませた場合の、水道代とガス代を見てみましょう。今回は、シャワーを10分間流しっぱなしにしたと仮定します。

【水道代】

東京都水道局によると、シャワーを1分間流しっぱなしにした場合、約12リットルの水が使われるそうです。10分間シャワーを使用すると、120リットルの水が必要となります。1リットルあたり約0.24円かかるとされているため、10分のシャワーにかかる水道代は約29円です。

【ガス代】

ガス代は、以下の計算式で算出できます。
上昇温度×水量÷(発熱量×熱効率)×ガス代単価
今回は、ガス代単価を143.88円/立方メートル、熱効率を80%、発熱量を1万751キロカロリーとして計算します。通常の水の温度である20度から40度にお湯を上昇させた場合、ガス代は約40円です。
水道代とガス代を合計すると、10分間のシャワーにかかるコストは約69円です。

毎日湯船をためた場合の水道代とガス代

次は、毎日湯船をためた場合の水道代とガス代を見てみましょう。
浴槽1杯には約200リットルの水が必要とされています。つまりお風呂1回分では約48円の水道代がかかります。
前出の計算式に当てはめてガス代を算出すると、約67円となります。
水道代とガス代を合計すると、湯船1杯分のコストは約115円です。
湯船で体を温めてからシャンプーする場合、シャワーは出しっぱなしにせずこまめに止めながら洗えるでしょう。トータルで5分間のシャワーを使ったと仮定すると約35円のコストがかかり、湯船のコストと合わせて約150円の水道代とガス代がかかることになります。

「シャワーのみ」と「湯船+シャワー」とのコストの比較

では、実際に計算した「シャワーのみ」と「湯船+シャワー」にかかるそれぞれのコストを、表1で比較してみましょう。
表1

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※筆者作成
表1より、1ヶ月あたりのコストの差は約2430円となりました。家族の人数や使用環境によっても、水道代とガス代は異なりますので、あくまでも目安として参考にしてください。

毎日湯船をためると月に約3500円のコストがかかる

今回の結果より、シャワーのみで済ませた場合と、湯船+シャワーの場合とでは、かかるコストが月あたり2400円ほどの差が生じることが分かりました。
湯船のお湯をためることで、月に2400円ほども出費が増えてしまいます。しかし、湯船にためた残り湯を、掃除や洗濯、庭の水やりなどに再利用することで、ほかにかかる水道代を節約できるでしょう。

出典

東京都水道局 くらしと水道 水の上手な使い方

東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金 B表 24年1月検針分

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー