まだまだ寒い日が続きますが、本格的なガーデニングシーズンの到来が待ち遠しくなる季節です。
春ガーデン用の花苗が出回り始める一方、2月は夏から秋に開花する草花の種まき適期でもあります。種から育てれば、花苗をたくさん作ることができますよ。
そこで今回は、2月に種まきができる草花について紹介します。さっそくみていきましょう。
1. 基本の種まきの方法
種まきで苗を育てるときは、育苗トレイなどを活用すると便利です。発芽がそろい、その後の植え替え作業がやりやすくなります。
土は、あらかじめ湿らせておき、種をまいたら薄く土をかぶせましょう。発芽するまで、土を乾燥させないのがポイントです。
種まき後、トレイは風通しのよい、明るい日陰で管理します。大きくなったら2~3号ポットに植え替えて、花壇に植えつけるまでポットで生長させましょう。
2. 2月に種まきできる草花!夏~秋ガーデンを彩るおススメ植物5選
※種まき時期は園芸品種によって異なる場合があります。時期の詳細等は購入した種の袋などにて確認することをおすすめします。
2.1 アルセア(タチアオイ、ホリホック)
アルセア
アルセアは別名「タチアオイ」「ホリホック」とも呼ばれる多年草。イングリッシュガーデンでもおなじみの植物で、草丈が高く、美しい花姿が特徴です。
種は育苗ポットに種まきして薄く土を被せます。順調にいけば、2週間ほどで開花します。苗が大きくなったら、ポットなどに植えかえて育てましょう。※参考価格:800~1400円前後(種、100粒あたり)
2.2 ノースポール
ノースポール Leucanthemum paludosum/キク科
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可愛らしいホワイトの小花を咲かせるノースポールはキク科の一年草。ノースポールは秋にも種まきができますが、2~3月も種まきが可能です。
早春にまくと遅れて開花するため、秋まきよりも半月ほど長く開花を楽しめます。育苗ポットに種まきをして、本葉が2、3枚出てきたらポットに植え替えましょう。※参考価格:200円前後(種、100粒あたり)
3. 2月に種まきできる草花!種から育てれば開花したときの嬉しさもひとしお
3.1 ゴデチア
ゴデチア Godetia/アカバナ科
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赤やピンク、ホワイトのヒラヒラした美しい花を咲かせる注目のゴデチア。鑑賞価値が高く、切り花としても楽しめます。
温暖地では秋まきが基本ですが、2~4月にも種まきができます。この場合、秋まきの開花より少しずれて5~7月に開花します。※参考価格:500円前後(種、100粒あたり)
3.2 キキョウ
キキョウ Platycodon grandiflorus/キキョウ科
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パープルやホワイトの美しい花が咲くキキョウ。耐暑性もあり、梅雨の時期から秋まで開花する多年草です。
種まきの適期は2~4月まで、発芽までは明るい日陰で育てましょう。発芽したら日光に当てて育てます。日陰では育ちにくい性質なので、日当たりに気をつけましょう。※参考価格:100~600円前後(種、100粒あたり)
3.3 アスター
アスター Callistephus chinensis/キク科
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キク科のアスターは花色が豊富な一年草です。小ぶりの花が可愛らしく、仏花としてだけでなく、切り花としても人気があります。
品種によっては2月から種まきができ、6月頃から開花します。※参考価格:100~300円前後(種、100粒あたり)
4. まとめにかえて
今回は、2月に種まきができる草花について紹介しました。
近年は暖冬や酷暑により、気温の変化が通常の季節とは異なる場合も増えています。植物の発芽や開花、生長は気温と密接に関係していることから、気温の移り変わりに注意をしておきましょう。
発芽は条件が整えばスムーズに進むので、発芽に適した時期になれば自然と発芽します。なかなか芽が出ない場合は、気温が発芽気温に達していない可能性があります。
その他の原因としては、土が乾燥している、土を被せすぎている、あるいは土を十分にかけていないことなどが考えられます。いつまでも発芽しない場合は、発芽環境を整えるか、新しい種を再度まき直してみるのもひとつの方法です。
種から育てると、開花したときの嬉しさもひとしおです。気に入った草花があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム
LIMO編集部は、グローバルの視点から経済や投資といった内容をはじめ、「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、買い物や外食といった身近なテーマを専門家がわかりやすく解説します。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています。
LIMO編集部は国内外大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、国内大手証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、国内大手調査会社のアナリスト、大手ファッション誌や雑誌の編集長、地方自治体の年金業務担当、大手ネットメディア編集担当などの経験者などで構成。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ43年、正確には519か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有(最新更新日:2023年12月17日)。