自動車保険を見直すと「1万円以上」お得になる?クルマを修理すると税金が安くなる?

昨年に自動車の修理をした人は、確定申告をすると税金が安くなるかもしれない。ただし、税金を安くするにはいくつかの条件を満たす必要がある。もし、条件に当てはまらなかった場合は、自動車保険を見直すなどして、維持費を安くするなどの工夫を取り入れてみるとよいだろう。

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昨年「車の修理代がかかった」人が確定申告したほうがいい理由

昨年に車の故障などで車を修理に出した人は、確定申告をすると税金が安くなるかもしれない。2023年に車を修理した人は、当てはまる項目があるかチェックしてみよう。

生活に必要な車

車の修理代を雑損控除として年収から差し引けるのは、生活に必要な車を修理した場合だ。趣味や娯楽を目的とした車だと、雑損控除は使えない。

日々の通勤や買い物に使っている車なら、生活に必要な車と認められる可能性が高いだろう。

一方、日常的に使う車とは別に所有し、休みの日だけ乗っている高級車やキャンピングカーなどは、認められにくいといえる。

また、車の所有者は本人か扶養家族でなければならない。

持ち出しが5万円以上

修理代を年収から差し引くには、保険金などを差し引いた修理代が5万円以上でなければならない。

たとえば、修理代が20万円で保険金がないとすると、5万円を差し引いた15万円を差し引ける可能性がある。

年収600万円とすると、所得税「15万円×10%=1万5,000円」、住民税「15万円×10%=1万5,000円」の合計約3万円を節税できる可能性がある。

雑損控除を使うには、翌年の3月15日までに確定申告をしなければならない。なお、損失が大きければ差し引けなかった分を繰り越せるため、最大3年間は税金が安くなる。

自動車保険を年間2万3000円安くする方法

自動車保険は、車を持っている人の75%が入っているが、長いこと補償内容の見直しをしてない人も少なくない。内容によっては、見直しで保険料を数万円も安くできるかもしれない。

車両保険の条件を見直して最大1万5,700円安く

今回、34歳男性が平成30年(2018年)式のアクア(トヨタ自動車 <7203> )に乗っているケースを想定する。会社はソニー損保、等級は10等級、休日のドライブが主で年間走行距離は7,000km、同居家族は同い年の妻だ。

現在の補償内容は以下で、1年間の保険料は6万6330円となる。

・対人、対物は無制限
・人身障害は3,000万円(車内のみ補償
) ・車両保険は一般型、免責金額は0-10万円(1年間の事故で保険を使う際、1回目は免責0万円、2回目以降は10万円の免責金額)

ここからどんな見直しをすると、どれくらい安くなるのだろうか。

免責金額を増やす

車も購入してから3年ほど乗って慣れ、自損事故のリスクが低くなってきたので免責金額を「5-10万円」に変更する。これは事故で車両保険を使うとき、契約期間中の1回目の自己負担額を増やすことで保険料を安くするということだ。

すると、年間の保険料は6万2310円と、現在より4,020円も安くなった(シミュレーション①)。

車両保険の条件をエコノミー型にする

新車から5年経ったので、免責金額は0-10万円のまま、車両保険の条件を「一般型」から「エコノミー型」に変えてみる。エコノミー型とは「車対車」の事故にのみ車両保険が使える契約内容だ。

「一般型」は壁や電柱にこすってしまった自損事故や当て逃げも対象となりますが、その分、保険料が高くなってしまう。

「エコノミー型」にすると、年間の保険料は5万630円、現在より1万5700円も安くなる(シミュレーション②)。

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文/編集・dメニューマネー編集部