工務店勤務、神奈川で生活か 桐島容疑者名乗る男、重篤―連続企業爆破で指名手配・警視庁

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桐島聡 連続企業爆破事件容疑者

1970年代の連続企業爆破事件に関与したとして指名手配された過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る男が入院前、神奈川県の工務店に勤務していたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。県内で生活を送っていた可能性があり、警視庁公安部は詳しく調べるとともに、DNA型鑑定などによる本人確認を急いでいる。

桐島聡容疑者か、事情聴取 連続企業爆破事件で指名手配―逃走半世紀、身元確認急ぐ・警視庁

捜査関係者によると、男は入院前、少なくとも数年間、神奈川県内の工務店で働いていた。末期がんを患っており、今月、職場の同僚に付き添われて同県鎌倉市の病院を訪れた。入院時、運転免許証や健康保険証など身分を示すものは所持しておらず、当初は別の名前を口にしたが、「最期は本名で迎えたい」と話し、自身を桐島聡だと名乗ったという。
25日から公安部が事情聴取しているが重篤といい、本人と確認された場合でも任意で捜査を続けるとみられる。
男は桐島容疑者の家族の詳しい情報を話し、身長などの身体的特徴も一致している。公安部は、男が長年にわたり偽名を使って工務店で働いていたとみて、調べている。