宮崎・日南で完熟キンカンの収穫始まる 糖度高く、色づき良好

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たわわに実ったキンカン。熟れ具合を見分けながら摘み取っていく中津弘己さん=宮崎県日南市で、2024年1月10日午前10時12分、加藤学撮影

 キンカン生産量が日本一の宮崎県の主力産地・日南市で、ハウス栽培した完熟キンカンの収穫が始まった。出荷解禁日の15日以降、糖度16度以上のものが「完熟きんかん たまたま」のブランド名で全国の店頭に並ぶ。

 県内有数の出荷量を誇るJAはまゆう(日南市)によると、串間市を加えた68戸が15ヘクタールのハウスで栽培。今季は台風被害もなく、全体的に小ぶりだが糖度が高く、色づきのよい仕上がりを見せ、例年並みの約470トンの収穫を見込んでいる。

 日南市北郷町の中津弘己さん(71)の農園では10日、中津さんと友人ら10人で収穫作業に当たった。中津さんは「糖度は十分。皮ごと丸かじり出来るので、ぜひ味わってほしい」と太鼓判を押していた。【加藤学】