もんたよしのりさん死去 80年「ダンシング・オールナイト」で紅白 久々の生歌番組喜びの矢先

もんたよしのりさん(2012年撮影)

もんたよしのりさん(2012年撮影)
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もんたよしのりさんの「ダンシング・オールナイト」ジャケット

5人組バンド「もんた&ブラザーズ」として「ダンシング・オールナイト」(80年)のヒットなどで知られるシンガー・ソングライター、もんたよしのりさん(本名門田頼命=かどた・よしのり)が18日朝、大動脈解離のため亡くなったことが22日、分かった。72歳。兵庫県出身。公式ブログで所属事務所が発表した。この日までに親族のみで葬儀が執り行われ、後日お別れの会を予定しているという。

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独特のハスキーボイスで一世を風靡(ふうび)した個性派歌手が突然逝った。所属する個人事務所は「あまりにも突然のご報告となりますが、10月18日朝、もんたよしのりは大動脈解離で永眠いたしました」と報告。「あんなに元気でいつもパワフルだったもんたが、天国へ向かうなんて、今もまだ信じられない気持ちでいっぱいです。もんたとともに過ごした長い年月が、まるで走馬灯のようによみがえってきます」としつつ「もんたの音楽や生きざまを愛してくださった皆さま、長い間応援していただき、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます」とした。

もんたさんは大阪北部の住宅街で暮らし、近所からも知られていた。近所の住民によると18日ごろ、家族があわただしく出入りする姿を見かけたという。月1回ゲスト出演していたFM COCOLO「MARK’E MUSIC MODE」も今月は出演しておらず、同局によると、出演交渉中のままだったという。

先月26日には、NHK大阪ホールから生放送された「うたコン」に出演し、「ダンシング・オールナイト」と、作詞作曲を手がけた西城秀樹さんの「ギャランドゥ」を披露したばかりだった。同番組の関係者によると、もんたさんは、久々の生放送歌番組への出演だったといい「お元気でしたし、もんたさん自身、楽しまれているような感じでした」。番組への反響も大きく、もんたさん自身もブログで「俺の歌に反応してもらえたようで、うれしさが全身を駆け巡るようだった。こんなご褒美もらえるねんなぁ~!」と喜んでいたばかりだった。

もんたさんは71年に上京し、ソロ歌手としてデビュー後、鳴かず飛ばずの時期も経験。80年に「もんた&ブラザーズ」を結成し“再デビュー”すると、「ダンシング-」が160万枚の大ヒットを記録。一躍スターダムを駆け上がり、同年のNHK紅白歌合戦にも出場。84年のバンド解散後は役者活動も行うなど、幅広く活躍した。

愛娘で、元歌手の門田こむぎさんも「自分の心に正直である一方で、誰かの笑顔を願い行動に移してきた父を、心から尊敬しています。大好きなもんちゃんの娘に生まれたことを誇りに思います」とコメントした。