雲海酒造の麦焼酎「綾セレクション」が国内品評会で高い評価

image

「綾セレクション」を手に「『木挽ブルー』に続く主力商品にしたい」と話す金丸兼三さん=宮崎市昭栄町

宮崎市の雲海酒造の麦焼酎「綾セレクション」が、2023年の「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」(TWSC)焼酎部門で、最高金賞を受賞した。同時にアルコール度数26度以上の麦焼酎ジャンル1位に贈られる特別賞のベストカテゴリー賞も受賞し、出品された麦焼酎の中で高い評価を得た。

 TWSCは、世界のウイスキーおよびスピリッツを審査する日本で唯一の品評会。19年から始まり、翌年から焼酎部門が設けられた。今年は焼酎部門に274点が出品され、最高金賞25点、金賞127点、銀賞75点、銅賞39点が選ばれた。

 「綾セレクション」は雲海酒造が1987年に発売したアルコール度数38度の麦焼酎で、たるでゆっくりと熟成された深い味わいが楽しめるという。全国で発売されており、720ミリリットルで、参考小売価格は2904円(消費税込み)。

 ことしのTWSCでは、雲海酒造では「綾セレクション」以外に、そば焼酎「マヤンの呟き」が金賞、芋焼酎「大地の香輝」が銀賞をそれぞれ受賞。同酒造の焼酎の出荷高は、近年は芋焼酎50%、麦焼酎25%、そば焼酎25%となっており、金丸兼三・研究開発部次長は「芋焼酎が主役の宮崎で、これから麦焼酎の味わいも広めていきたい」と話している。

 県内からは、高千穂酒造(高千穂町)の「麦焼酎原酒 高千穂」も最高金賞に輝いた。(石川雅彦)