新しいタイヤを購入した際に、不要となった「古いタイヤ」の処分方法が分からず、自宅や駐車場などに置きっぱなしになっていることがあります。古いタイヤは一体どのような方法で処分すれば良いのでしょうか。
行き場のない「古いタイヤ」どうしよう…
クルマに使用されるノーマルタイヤ(いわゆる「夏タイヤ」)は一般的に、使用を開始して3年から5年で買い替えの目安を迎え、また冬季に装着するスタッドレスタイヤは、だいたい使用から3年が交換の目安だと言われています。
そこで気になるのが、新しいタイヤを購入した際に不要となった「古いタイヤ」の処分方法です。
実際に、行き場のないタイヤが倉庫などに置きっぱなしになっている人もいるでしょう。古いタイヤは一体どのようにして処分すれば良いのでしょうか。
古くなったタイヤの代表的な処分方法として、まず挙げられるパターンがカーディーラーや整備工場に引き取ってもらうという方法です。
車検や定期点検のタイミングで、劣化したタイヤを履き替えるために新しいタイヤをその店舗で購入するとともに、古いタイヤを引き取ってもらう形であればもっともスムーズに処分ができるでしょう。
その際、500円前後の「処分手数料」が必要となる場合が多いようです。
筆者(大西トタン)は以前、カーディーラーで古くなったタイヤを引き取ってもらいましたが、その際には手数料として1本につき550円がかかりました。
次に考えられる処分方法としてカー用品店やタイヤ販売店、あるいはガソリンスタンドで廃タイヤを引き取ってもらうことも可能です。
この場合の処分手数料は店舗ごとに異なりますが、だいたい1本で250円から500円ほど必要です。
参考に筆者がいつも利用しているガソリンスタンドで確認したところ、処分費用は1本440円でした。
ただし、カー用品店やガソリンスタンドの種類によっては、タイヤ処分を行っていない店舗も存在します。
わざわざ廃タイヤを持ち込んだ上に断られてしまうと双方に手間がかかってしまいますので、依頼しても大丈夫なお店かどうか事前に電話やホームページなどを使用し確認しておきましょう。
「自治体」が廃タイヤを処分してくれるパターンも
ここまではカーディーラーや整備工場、カー用品店やガソリンスタンドなど、民間の商業施設を中心としたタイヤの処分方法を紹介しましたが、それは基本的にタイヤが「適正処理困難物」に指定されているため、多くの自治体では回収を受け付けていないためです。
しかしその一方で、廃タイヤの回収をおこなっている自治体も存在し、その該当地域であれば指定の料金を支払うことで廃タイヤを回収してもらうことが可能となります。
一例としてさいたま市では、古くなったタイヤは「特定適正処理困難物」に該当し、有料で引き取ってもらうことができます。
その際の処理手数料はタイヤ1本当たり1100円。
まず、指定料金の「粗大ごみ等処理手数料納付券」を購入して、次に回収予約を行い、あとは回収予定日に指定場所に廃タイヤを出しておけば回収してくれるという流れになります。
これまでに紹介した民間の商業施設に引き取ってもらう方法よりも若干割高ですが、その一方でクルマにいちいちタイヤを積載して持ち込まずとも回収してもらえるという点は大きな利点です。
そのため、もしも廃タイヤをクルマなどに載せて移動することが難しいような場合には、お住まいの自治体でも回収をおこなっているかどうかを確認してみると良いでしょう。
ちなみに、さいたま市ではタイヤ以外にもクルマ用のバッテリー(鉛バッテリー)の回収も、タイヤ同様に1100円の処理手数料でおこなっています。
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ときにはベランダや倉庫に置きっぱなしのまま行き場のなくしている古いタイヤですが、このように意外と簡単に処分することができるようです。
その処分手数料も、ディーラーやカー用品店であれば4本合計で2000円ほど。
廃タイヤの対処に困っていたという人は、今回紹介した方法を参考に、思い切って処分してみてはいかがでしょうか。