「宝くじvsスポーツくじ」当たりやすいのはどっち?当せん確率と当せん金を比較してみた

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「宝くじ」と「スポーツくじ」はいずれも“人気くじ”であるが、どちらのほうが当たりやすいのだろうか。

また、より高額な当せん金が期待できるのはどちらだろうか。

宝くじvsスポーツくじ、どっちが当たりやすい?

2021年度の実績では、スポーツくじのほうが当たりやすかったようだ。

くじの販売額に対する当せん金の割合は、宝くじで約46.2%、スポーツくじで約49.8%となり、スポーツくじのほうがやや上回った。(下表)

【販売額に占める当せん金の割合(2021年度実績)】

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出典:宝くじ公式サイト「収益金の使い道」および日本スポーツ振興センター「決算報告書(2021年度)」

スポーツくじのほうが大きな還元を受けていることから、金額ベースでは宝くじよりもスポーツくじのほうが当たりやすかったといえる。

宝くじとスポーツくじの違い

ところで、宝くじとスポーツくじにはどのような違いがあるのだろうか。

そもそも宝くじとは?

宝くじは、ランダムに発生する数字をもとに当せんが決められる。高額な当せん金が人気の「ジャンボ宝くじ」は、あらかじめ数字が決められたくじを購入する仕組みで、「ロト」は購入者が任意の数字を指定する。

スポーツくじとは?

スポーツくじは、指定された試合結果をもとに発生する数字で当せんが決められる。「BIG」はコンピューターがランダムに指定したくじを購入する仕組みで、「toto」は購入者が勝敗などを予想し任意の数字を指定する。

当たる確率は?

高額な当せん金が期待できる商品として、宝くじから「年末ジャンボ」と「ロト7」、スポーツくじから「MEGA BIG」と「toto」をピックアップして当たる確率を算出してみた。

1等が当たる確率

まず、1等の当せん確率は以下の通りである。

【1等の当せん確率(理論値)】
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※第945回全国自治宝くじ
出典:宝くじ公式サイトみずほ銀行スポーツくじ公式サイト

最も高確率となった「toto」でも159万4,323分の1という確率なので、1等に当せんするのは非常に狭き門であることがわかる。

いずれかに当選する確率

1等に限らず、いずれかに当せんする確率は以下の通りだ。

【いずれかに当せんする確率(理論値)】
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出典:宝くじ公式サイトみずほ銀行スポーツくじ公式サイト
※第945回全国自治宝くじ

当せん額の小さい7等(300円)も用意されている「年末ジャンボ宝くじ」は、当たる可能性が比較的高くなる。

1等当せん額はどの“くじ”が一番高額?

上述した4商品で、当せん額が最も大きくなったのは「MEGA BIG」だ。1等の当せん金は、キャリーオーバー時には最高12億円にもなる。

【1等の当せん額(最高額)】
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出典:宝くじ公式サイトみずほ銀行スポーツくじ公式サイト
※第945回全国自治宝くじ

「宝くじvsスポーツくじ」当たりやすさではスポーツくじに軍配

2021年度実績から、金額ベースではスポーツくじのほうが当たりやすかったようだ。また最も高額な当せん金が期待できる商品については、キャリーオーバー時のスポーツくじ「MEGA BIG」に軍配が上がった。

とはいえ、今回紹介したくじの1等はいずれも1億円以上!高額当せんを夢みながらレジャーとして楽しみたい。

文・若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後FPとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動中。