MMDLabo(東京都港区)が運営するMMD研究所は、楽天モバイルが6月にスタートした新料金プラン「Rakuten最強プラン」に関する調査結果を発表した。楽天モバイルをメインに利用するユーザーに新プラン導入後の状況を聞いたところ、継続利用は77.1%、他社乗り換えは20.6%、解約は2.3%だった。
楽天モバイルは新料金プラン「Rakuten最強プラン」を6月に開始(出典:楽天モバイルのプレスリリース)
「Rakuten最強プラン」の内容を理解している割合は11.2%
「Rakuten最強プラン」は、月額最大3278円で地域に関係なくデータ無制限で利用できる料金プラン。月々使用したギガ数に応じて料金が自動的に変動する段階制で、3GBまでは1078円、3~20GBは2178円、20GB以上は3278円となる。
従来の料金プランではパートナー回線(KDDI)に5GBまでの制限があったが、新プランでは楽天モバイル回線/パートナー回線を問わず、無制限でデータ通信が利用できるようになった。なお、既存ユーザーは6月から自動で新プランに移行している。
そんな「Rakuten最強プラン」について、どのくらい認知しているかを聞いたところ、「内容まで理解している」と回答したのは11.2%。27.1%は「言葉は聞いたことがあるが、内容はよく知らない」、61.7%は「全く知らない」と答えた。
「Rakuten最強プラン」の認知(出典:MMD研究所のプレスリリース、以下同)
楽天モバイルメイン利用者と楽天モバイル以外のメイン利用者(以下、他社メイン利用者)で見ると、楽天モバイルメイン利用者は52.2%、他社メイン利用者は8.0%が「内容まで理解している」と回答した。
利用している通信サービス別で見る「Rakuten最強プラン」の認知
楽天モバイルへの不満
新プランへ移行する2023年5月以前に契約した楽天モバイルメイン利用者を対象に、「Rakuten最強プラン」導入前に感じていた不満について聞いたところ、最も多いのは「通信が途切れることがある」(30.0%)だった。次いで「通信速度が遅い」(20.4%)、「Rakuten Linkの音質がよくない」(19.6%)と続いている。
「継続利用意向がある」は77.1%、理由は?
楽天モバイルユーザーに今後の利用意向を聞くと、「継続利用意向がある」は77.1%、「他社乗り換え意向がある」は20.6%、「解約意向がある」は2.3%だった。
楽天モバイルを継続利用意向または他社から楽天モバイルに乗り換え意向のある人に検討理由を聞いたところ、1位は「料金が安いから」(57.1%)。次いで2位「ポイントを貯めているから」(37.4%)、3位「楽天の他のサービスを使っているから」(28.3%)となった。
楽天モバイルを継続利用/楽天モバイルに乗り換え検討している理由
調査は6月8~12日、インターネット上で実施。全国18~69歳の2万5000人が回答した。回答者のうち、楽天モバイルメイン利用者1750人、他社メイン利用者は2万3009人。