固定電話の料金が高いから解約したい… 解約のデメリットはどんなケース?

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スマートフォンの普及率が上がったこともあり、固定電話の必要性に疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。固定電話があると、基本料金など毎月固定費もかかるため、節約の観点から解約を検討する人もいるかもしれません。
しかし、解約しても本当に問題はないのでしょうか。本記事では、固定電話を解約することで考えられるメリット・デメリットや、リスクなどを解説していきます。

固定電話を解約したときのメリット・デメリット

はじめに、固定電話を解約したときの一般的なメリット・デメリットにはどのようなものがあるか見ていきましょう。

・固定電話を解約するメリット

固定電話を解約すれば、まず月々の基本料金が不要になります。加入権を購入するタイプの固定電話なら、基本利用料は月額1600~2700円ほどです。IP電話や光電話の場合は、最低プランでも月額550円ほどかかります。
番号通知サービスなどのオプションをつければ、月額1600円以上必要です。固定電話を解約すれば、これらの基本料金を毎月支払う必要がなく、年間にすると6600〜3万2000円ほど節約ができます。

・固定電話を解約するデメリット

携帯電話を所有していない人は、連絡を取ることが不便になるでしょう。また、ファックスを利用している人は、固定電話を解約することで使用できなくなります。
ただし、携帯電話やスマートフォンといった移動通信手段があれば、固定電話がなくてもそれほど困ることはありません。総務省がまとめた「令和3年通信利用動向調査の結果」によれば、モバイル端末全体の保有率は83.9%と高い割合になっています。
また、ファックスはコンビニの複合機を利用すれば送信が可能です。電話番号が0120ではじまるフリーダイヤルサービスのなかには、携帯電話やスマートフォンからでは利用できないケースもあります。
その点にはついてはデメリットかもしれません。しかし、モバイル端末からも利用可能なフリーダイヤルは増えてきており、公衆電話からかければ利用はできます。

固定電話を設置している場合のメリットやリスクは?

では、固定電話を設置している場合にはどのようなメリットやリスクがあるのか紹介していきます。

・固定電話を設置するメリット

モバイル端末に通信障害が起こって使えないときでも、固定電話があれば連絡手段に困ることはありません。また、自営業の方は契約などの場面で、固定電話のほうが信頼度は上がるケースもあります。個人でもクレジットカードなどは、固定電話のあるなしで審査に影響するケースもあるといわれています。
ただし、実際にはそういったことは少なく、モバイル端末だけでもカードの契約は可能なケースは多いです。カード会社にもよりますが、契約時に固定電話を登録していても後からモバイル端末の番号に変更することもできます。

・固定電話を保有するリスク

先ほど説明したように、固定電話があれば毎月その分の利用料がかかります。ほとんど使うことがなければ、月々の出費はリスクかもしれません。

解約したときのデメリットを考えて決めよう

固定電話を解約すれば、これまで使ってきた番号も手放すことになります。再び契約することがあっても同じ番号は使えません。
固定電話を解約するときは、まず自分にとってどのようなデメリットがあるのか考えてみる必要があります。本記事で紹介した内容を参考に、固定電話を維持するメリットやリスクなども考えて検討するといいでしょう。

出典

総務省 令和3年通信利用動向調査の結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー