4畳分の大きさ 旧・高千穂鉄道のジオラマ 宮崎県総合博物館の特別展で展示へ 搬入作業に密着

線路を走るトロッコの映像に見えますが、実はこれ、旧高千穂鉄道のジオラマです。
このジオラマ、川南町の男性が作ったもので、宮崎県総合博物館で開かれる特別展で一般公開されることになりました。
26日は、ジオラマの搬出作業が行われました。
緑に包まれた高千穂鉄橋を走るトロッコカート。こちらは、2008年に全線廃線となった旧高千穂鉄道のジオラマです。

4畳分にもなるジオラマを製作したのが川南町に住む会社員の藤並克己さんです。
(藤並克己さん)
「製作は1年でできました。桜が咲いている、こちらは夏で緑が青くて泳いでる人、あちらは秋でですね。高千穂のほうは雪で作り上げました。」

高千穂町と日之影町の出身だった両親の影響で藤並さんが記憶を頼りに作ったこのジオラマ。
7月から県総合博物館で初めて、一般公開されることになりました。

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26日に駆け付けた高千穂あまてらす鉄道の高山文彦社長は・・・
(高千穂あまてらす鉄道 高山文彦社長)
「当時の現役で走ったころの高千穂鉄道が再現されているので、たくさんの人に見てほしいなと思います」

そして、26日、博物館での展示に向けてジオラマの搬出作業が行われました。作業したのは、運送会社の美術品専門のメンバーです。
4畳のジオラマを4つのブロックに分け、細心の注意を払って運びだします。

(藤並克己さん)
「ちょっとさみしい感じもありますよね。『いってらっしゃい、頑張って』っていうような感じですね」

高速道路を走り、県総合博物館に到着。
展示会場まですべて運び終え、藤並さんが細かい調整をしました。

(記者)「ほほほぼ完成?」
(藤並克己さん)「あとは電源つないで走らせるだけです。」
ジオラマは、来月15日から開催される特別展、「レトロto(と)ミライ」で一般公開されます。

(藤並克己さん)
「もしかしたら、今から先、高千穂線が復活することを祈って、皆さんこれをぜひ見てください、思い出に残るところがあると思いますので、ぜひよろしくお願いします」

※MRTテレビ「Check!」6月26日(月)放送分から