新型コロナ 1週間で1200人程度の新規感染者か 宮崎県内は「第9波」入り口の一歩手前に

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新型コロナウイルスについてです。先月の「5類」移行後、全国で患者数の増加が続いています。
流行の第9波も懸念されるなか、宮崎県内の医療機関の現状、そして今後の見通しを医師に聞きました。

宮崎市の「たかぎ小児科・心臓小児科」。
連日、発熱などの症状がある患者に対応していますが、先週くらいから、新型コロナの陽性が確認されるケースが増えていると高木院長は話します。
(たかぎ小児科・心臓小児科 高木純一院長)
「5類相当になった直後は検査をしても、あまり陽性になる子どもはいなかったが、先週くらいから数名ずつ散見されるようになった。少しずつは増えつつあるのかなという印象」
感染症法上の位置づけが「5類」に移行してから、「定点把握」に変わった新型コロナの患者数。
県内の患者数の推移をみてみると、先月14日までの1週間は、1医療機関あたり2.07人でしたが、その後、増加が続き、今月11日までの1週間は4.14人となっています。
専門家は、定点把握での「4人」という数字は、県内全体に換算すると、1週間あたり1200人程度、平日1日あたり200人ほどの感染者数に相当するといいます。
(新型コロナウイルス感染症コーディネーター 佐藤圭創医師)
「過去3年間のパターンをみると必ず7月の中旬から増えて8月にピークがくる。感染症は繰り返すので、必ず同じパターンで繰り返す。さらにインバウンドが今年は加わるので、まず間違いなく第9波が夏にやってくるというのが想定しておかなければならない」
また、「5類」に移行してからは、新型コロナの検査が自己負担に変わったため、検査をする人が減っていると指摘します。
(新型コロナウイルス感染症コーディネーター 佐藤圭創医師)
「(外来に)来る人は確かに多い。多いが、以前であれば『検査しますか?』というと、ほとんどの人が検査してたが、5類になると、本人の自律的なコントロールという形なるので、『断ってもいいんだ』という感覚が出てきている。それで、実際断る人が増えてきているのが現状」
佐藤医師は、県内の感染状況について「第9波」の入口の一歩手前に来ているとして、次のように警鐘を鳴らします。
(新型コロナウイルス感染症コーディネーター 佐藤圭創医師)
「特に北海道と沖縄の増え方をみると、かなり急速に増えている。もしかすると、第9波の感染者の波は第8波の1.2倍から1.5倍になるかもしれない。だから相当数の感染者が出る可能性があるというのは覚悟しておかないといけない」