「カシオペア」止めた“撮り鉄”3人 警察が捜査 鉄道ファン怒り「もう撮影するな」

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 JR宇都宮線の列車が、線路のすぐ脇で撮影していた“撮り鉄”3人を見つけて緊急停止した問題で、警察が捜査に乗り出しました。
■「カシオペア」緊急停止 機材持ち逃げ去る
 危険を知らせる警笛が鳴った直後、線路のすぐ横にいた男3人は、カメラや三脚を手に走り出します。
 走行中だったツアー専用の寝台列車「カシオペア」は、金属音を響かせて緊急停止。男らは異変を察知したのか、撮影機材をしまうことなく、手に持ったまま急いで逃げ去っていきました。
 6日に伝えた栃木県のJR宇都宮線で起きた、いわゆる“撮り鉄”による撮影トラブル。新たな動きがありました。
 栃木県警は、列車往来危険や鉄道営業法違反などの疑いを視野に捜査を開始し、映っていた3人の特定を進めています。
■逃げた先は「私有地」 未整備の足場悪い道
 現場は、田園風景が広がるのどかな場所。周りにあるのは、田んぼと林だけです。
 動画に映った男2人は、どこへ逃げたのでしょうか。実際に、歩いてみました。
 逃げた先は、私有地となっていました。番組は許可を得たうえで、さらに先へ進んで行きます。
 2人組が走り去っていったのは、整備もされていない足場の悪い道でした。
 そのまましばらく進んでいくと、2人が走り去った先に逃げ道はなく、車や自転車を止めるような場所もありませんでした。
 あてもなく、逃げたということなのでしょうか。
■鉄道ファンも怒り隠せず「もう撮影するな」
 トラブルがあった当日、現場を通り掛かった住民に話を聞いてみました。
 近隣住民:「(動画に映っていた)3人ではなく、脚立に上ってる人たちは見た。40、50人はいたんじゃないか」
 8日に偶然、現場近くにいた鉄道ファンは、今回の件に怒りが隠せません。
 鉄道ファン:「もう撮影するなですよ。(ルール)守れないなら、撮影しなくていい」
 現場は、周りに高い建物や遮るものがないため、撮り鉄の間では“穴場スポット”になっていたのです。
 走行中の列車を緊急停止させた今回の迷惑行為。警察は注意を呼び掛けています。
(「グッド!モーニング」2023年6月9日放送分より)