ダイキン工業は何の略か分かる?EDION、TDKも略称だった?

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家電量販店の「EDION」、空調設備の大手メーカー「ダイキン工業」、大手電子機器メーカー「TDK」といった家電関連の企業・店名が実は略称であることはあまり知られてはいません。一体、どんな言葉がそれぞれの略称の元になっているのでしょうか。

「ダイキン工業」──旧社名の頭文字を取った略称

ダイキン工業は、大阪の“大(ダイ)”と金属の”金(キン)”をつなげたものです。「ダイキン」は創業当時からの愛称でもあり、商標としても使われていたそうです。

1924年に合資会社大阪金属工業所として創業し、創業当初は飛行機用のラジエーターチューブを製造していました。徐々に、空調・科学・フィルタ事業が軌道に乗り、社名と事業内容が合わないことから現愛の社名に変更されたそうです。

同社は、国や地域の環境に合う製品やサービスを現地で生産する「市場最寄化戦略」を取っており、生産拠点数はすでに世界100ヵ所以上にものぼっています。

「EDION」──家電販売事業の理想の姿を込めた英文の略称

「EDION」は、「エキサイティングな発見をひとつになったネットワークで」 を意味する“Exciting Discovery In One Network”の略です。

2002年に東海地方を中心に店舗を構える家電量販店チェーンのエイデンと、中国地方の家電量販店チェーンのデオデオが経営統合して誕生しました。家電販売事業では、関東から九州・沖縄地方には「エディオン」、北海道・北陸地方では「100満ボルト」などがストアブランドとして、地域に密着した店舗運営を行っています。

また、広島県を拠点に活動するプロサッカーチーム「サンフレッチェ広島」は、「EDION」の関連会社 で、チームの拠点であるスタジアムは「エディオンスタジアム」 です。

「TDK」──創業時の社名の頭文字と取った略称

「TDK」は、創業時の社名「東京電気化学工業株式会社」、“Tokyo Denki Kagaku”の頭文字を取った略称です。

「東京電気化学工業」という社名は、「TDK」の根幹事業でもある「フェライト」を発明した、東京工業大学電気化学科の二人の博士が在籍した大学名にちなんで名付けられたものです。1983年に「TDK株式会社」に変更し、今に至ります。

「TDK」の名を世にとどろかせたのが、カセットテープの開発です。国産第1号のカセットテープの開発のほか、カセットテープ技術を応用したビデオテープの量産にも成功しています。

もともと同社はフェライトを用いた部品を扱う電子部品メーカーとして知られていましたが、現在はこのフェライトが携帯電話の小型化や軽量化、家電の軽薄短小化に欠かせない小型・薄型のチップ開発にも役立っています。

文/編集・dメニューマネー編集部