クイーン・エリザベスが日南・油津港に初寄港

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停泊中の「クイーン・エリザベス」と、防波堤で釣りを楽しむ人たち=2022年5月21日午前9時56分、宮崎県日

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油津港に初寄港する「クイーン・エリザベス」=2023年5月21日午前7時24分、宮崎県日南市・油津港

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和太鼓グループの演奏などで乗客らを歓迎した=2023年5月21日午前8時24分、宮崎県日南市・油津港

 「海の女王」とも呼ばれる豪華客船「クイーン・エリザベス」(9万901トン)が21日、宮崎県日南市の油津港に初寄港した。3年前の春に予定されていた初寄港は、コロナ禍で中止になっていた。日南市の高橋透市長は歓迎セレモニーで「今後も末永いおつきあいをお願いしたい」と話し、知名度の高い客船の寄港に、外国人観光客増の期待を寄せた。

 同船は横浜発着の釜山(韓国)などを巡るクルーズ中で、午前8時前に油津港の10号岸壁に接岸。高鍋町の「舞鶴一座秋月鼓童」の10人が息の合った和太鼓の演奏で歓迎した。ジュニアチーム主将の馬渡志桜さん(高鍋高2年)は「歴史的瞬間に立ち会え、誇らしい。海外の方は『日本は和太鼓』のイメージがあると思う。お見せできてうれしいし、盛り上がってもらえた」と話した。

 この後、乗船客は飫肥城下や鵜戸神宮を巡る観光バスツアーなどに出かけ、岸壁では神楽など様々なイベントで歓迎していた。(森田博志)