スクスク育って「春駒」誕生 5月に出産ピーク 宮崎・都井岬

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今春最初に産まれた野生馬「御崎馬」の赤ちゃん(右)=都井御崎牧組合提供

 国の天然記念物の野生馬「御崎馬(みさきうま)」が生息する宮崎県串間市の都井岬で、今春初の子馬「春駒」が誕生した。出産ピークの5月まで、大自然の中で母馬と子馬の愛らしい姿が見られる。

 管理する都井御崎牧組合によると、10日朝に今季1頭目の雌の子馬を確認し、11日には2頭目の雄も生まれた。2頭とも体長約80センチ。母馬に寄り添って乳をねだったり、草原を走り回ったり、横たわって昼寝したりしているという。

 太平洋を望む小高い丘を含む約550ヘクタールの敷地には現在、98頭が生息。このうち母馬約20頭が出産間近という。組合の今村政樹事務局長(69)は「かわいい子馬を見られるのがこの時期の魅力。安全のため3メートルは離れて観察してほしい」と話した。【塩月由香】