電気温水器の電気代は?値段の相場をエリア別に紹介!高すぎる電気代の節約方法も

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オール電化住宅によく設置されている電気温水器、電気代が気になりますよね。電気代の相場をエリア別に紹介し、高すぎる電気代の謎や節約方法に切り込んでいきます。

いつでも温かいお湯が出る電気温水器はとても便利ですが、電気代が高くなるのが気になりますよね。そこで今回は、電気温水器の電気代の平均やエリアごとの相場、話題となっている「エコキュート」との違いを解説!電気代を節約するための方法もご紹介します。便利な電気温水器を賢く使って、電気代を抑えていきましょう。

■そもそも電気温水器とは?どんなものなの?

出典:PIXTA

オール電化住宅ではおなじみの電気温水器は、電気の力を利用してお湯を沸かす給湯器のことを指します。お湯を沸かす仕組みは大きく2つに分けられ、水が温水器の中を通過する瞬間に沸かして供給する“瞬間式”と、タンクに貯めておいた水を沸かし保温しておいたお湯を供給する“貯湯式”があります。
温水洗浄便座から出る温水も同じ仕組みなので、聞いたことがある方もいるかもしれませんね。

■電気温水器の種類

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電気温水器には大きく3つの種類があります。それぞれのタイプについて、電気温水器をよく使うお風呂のお湯はりを例に挙げ、簡単にご紹介しましょう。

・給湯専用タイプ

給湯専用の電気温水器は給湯のみを行うタイプで、蛇口をひねることでお湯が出てきます。お風呂でいうと、お湯はりはできるけれど、追い焚きや保温、足し湯ができません。
機能が少ない電気温水器なので電気代は格段に安くなり、初期費用も安く済みます。シンプルが一番という方におすすめです。

・セミオートタイプ

セミオートタイプの電気温水器は、お風呂でいうお湯はりのみが自動ででき、足し湯や追い焚きは手動で行うものです。フルオートよりも機能が少ないためトラブルが少なく、電気温水器を使ったときにかかる電気代も安くなる傾向があります。

・フルオートタイプ

フルオートタイプの電気温水器は、お湯はりや足し湯、追い焚きなどを全自動で行ってくれます。湯加減を気にせずお風呂を楽しめますが、こまめに湯を沸す分電気代がかかりがちです。

■電気温水器にかかる電気代の平均は?エコキュートとどう違う?

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電気温水器を使うと、電気代は1カ月にどれくらいかかるのでしょうか。気になる電気代の平均やエリアごとの相場、話題のエコキュートとの違いについても見ていきましょう。

・ 電気代の平均

電気温水器を使用したときの電気代1カ月の平均は、約7,900円といわれています。電気温水器の機種や使用エリア、電力会社によって価格は違うので一概に比較することはできませんが、目安として覚えておくと良いでしょう。

・ エリアごとの値段の相場

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エリアごとの電気温水器を使用したときの電気代を比べたものが以下です。消費電力が高い機種であれば、この目安よりももっとかかっている可能性があります。

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・ エコキュートとの比較

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話題になっているエコキュートも、作ったお湯をタンクに貯めておいて供給するという部分では、貯湯式の電気温水器と似ていますが、温める方法が違います。
エコキュートは空気中の熱を集め圧縮させて高温にし、水を通してお湯に変えるという仕組みです。大気熱と深夜電力を効率良く使って湯を沸かすので、電気温水器の約1/4程度まで電気代を抑えられます。
デメリットとしては、電気温水器より大きなエコキュートの機械を設置するスペースの確保が必要なことや、ある程度の初期費用がかかること。電気温水器とエコキュートについて簡単に比較したものを以下に示しているので、参考にしてみてください。

出典:筆者作成

■電気代が高すぎる…!電気温水器の電気代節約方法

エコキュートに変えなくても、電気温水器の電気代を抑える方法があります。電気温水器を使っていきたいけど、電気代が高すぎるという方に見直してみてほしい、電気代節約方法をご紹介しましょう。

・安い時間帯のプランにする

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まずは電気代のプランを見直しましょう。電力会社によって、日中電気をよく使う家庭向けのプランやオール電化の家庭向けのプラン、逆に深夜メインで電力を使うプランなど、ライフスタイルに合わせたプランが多数用意されています。
特定の電気温水器を使用する家庭に対して割引される場合もあるので、契約している電力会社の料金プランを定期的に見直していきましょう。

・電気代の高い時間帯に使うお湯の量を減らす

電気代の高い時間に使うお湯の量を減らせば、電気代を節約できます。お湯を使う時間帯の電気代が安くなるようなプランへの変更や、電気代の高い時間帯にお湯切れが起きないように注意するなどの対策を行ってみましょう。

・セミオートタイプにする

フルオートタイプの電気温水器を使っている家庭で、あまり機能を活用していないのであれば、思い切ってセミオートタイプに変更するのもおすすめです。機能が減るため、メンテナンス費用やランニングコストも低減し、電気代の節約につながります。

・お湯切れに注意

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電気温水器は夜中に一気にお湯を沸かし、貯めていたお湯を日中に使います。次の湯沸かしまでにお湯を使いすぎると、お湯の沸き増し機能が作動してしまうことも。
季節や使用料に合わせた電気温水器の全体湯量の調整や、自動沸き増し機能の見直しを行うと、余分な電力を使わずに済みますよ。
賃貸のマンションやアパートでは、前の入居者が設定した機能のままになっていることもあるので、住みかえた際は特に注意しましょう。

■電気代が高すぎる…!そもそもで節電する方法

電気代を下げるために、電気温水器以外でも節電に取り組みましょう!おすすめの電気代節約方法を4つご紹介します。

・追い焚きや保温の頻度を減らす

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お風呂の追い焚きや保温には、意外と電気代がかかっているとご存じでしたか?自動で追い焚きする設定をオフにする他に、お風呂に入るときは湯温が下がらないうちに次々入るなど、人が動くことでできる節電方法もありますよ。

・電源をこまめに切る

テレビやゲームといった家電のコンセントをこまめに抜く、照明をこまめに消すというだけでも節電になります。使わないときの待機電力は意外と電気代に影響しています。
つけっぱなしで電力を無駄に消費している家電がないか、一度確認してみましょう。

・電力会社を見直す

現在契約している電力会社を、新電力会社や他の電力会社に乗り替えるというのも方法のひとつです。基本料金が割引きされたり一人暮らし用プランがあったりと、電気の自由化が始まってからの電力会社は、切磋琢磨して顧客獲得のためのサービスを展開しています。
電気代を計算して乗り換えてしまうのも良いかもしれません。

・家電の使い方を見直す

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エアコンや冷蔵庫、洗濯機など、日常生活で使う頻度が高い家電は、使い方を見直すだけで節電効果があります。夏と冬で冷蔵庫の設定温度を変えると、年間で約1,670円も節約できることがわかっています。
古い家電は消費電力が高い場合があるので、思い切って買い替えるのも効果的です。

■高いといわれる電気温水器の電気代。上手に節約しながら使おう!

高いといわれがちな電気温水器の電気代ですが、賢く使えば節約できます。仕組みや設定方法、電気料金の仕組みなどをよく理解すれば、使用時の電気代を抑えられるでしょう。エコキュートを導入する余裕があれば、買い替えるのも手ですね。高くなった電気代には困りものですが、電気温水器以外の家電も使わないときの電気代を抑えるなどの工夫をしながら、それぞれの生活に合わせた方法で上手に節約していきましょう!