「全国旅行支援」4月以降も継続へ 初夏まで適用、GWは除外

image

新型コロナの行動制限がなく、多くの観光客でにぎわう三重県伊勢市の伊勢神宮周辺=2023年1月4日、三輪さち子撮影

観光庁は8日、旅行代金を補助する「全国旅行支援」を4月以降も継続することを明らかにした。ゴールデンウィーク(GW)期間は除外する。都道府県に割り当てられた予算がなくなり次第、順次終了するが、多くの地域で夏まで続くと見込まれている。前年度までの予算を繰り越したことで支援策を継続できるようにした。

 観光庁が自民党の会合で示した。4月以降の旅行支援の適用について明らかにしたのは初めて。現在は4月以降の旅行の予約については割引が適用されていないが、各都道府県が発表し次第、4月からの旅行にも適用される。すでに予約した分については適用されない。

 割引率については、現行と同じ20%。割引の上限額は公共交通機関とセットの旅行商品は1人1泊5千円、それ以外は3千円。地域で使えるクーポン券は、平日2千円、休日千円が支給される。

 4月29日から5月7日までのGWは割引を適用しない。予算がなくなり次第、終了するため、夏休みシーズン以降も継続する場合には新たに予算をあてる必要がある。

 昨年の国内旅行の宿泊者数は2019年の9割まで戻ったほか、昨年10~12月は19年の水準を超えている。(三輪さち子)