楽天モバイルは「Rakuten Link」で電話かけ放題 他社でかけ放題契約中なら乗り換えるべき?スマホ料金プランの選び方

楽天モバイルが新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」発表 月額0円は撤廃、7月から自動移行 - ITmedia Mobile
楽天モバイルは「Rakuten Link(楽天リンク)」というアプリを使えば国内通話が無料でかけ放題です。現在他社でかけ放題オプションを契約中の方は、楽天モバイルに乗り換えるか、楽天モバイルを追加で契約する方がお得な場合があります。記事中の料金は全て税込みです。

本記事ではRakuten Linkの具体的な活用方法と注意点を解説します。

楽天モバイルならかけ放題が無料
かけ放題を契約中なら楽天モバイルに乗り換えよう

Rakuten Linkは楽天モバイル契約者が使える無料のアプリです。このアプリで音声通話、ビデオ通話、メッセージのやりとりなどが行えます。

最大のメリットは、Rakuetn Linkを使えば国内通話がかけ放題になることです。Rakuten Link同士の通話だけでなく、固定電話や他社のスマホにかけても料金はかかりません。つまり、楽天モバイルを契約すれば無料でかけ放題がついてくるということです(一部無料通話の対象外もあり)。通話時間が長い人や、現在他社でかけ放題オプションを契約している人は、楽天モバイルへの乗り換えで料金を大きく節約できます。

例えば月のデータ使用量が3GBで、時間無制限のかけ放題オプションを契約する場合の月額料金を比他社と比較してみます。楽天モバイルはかけ放題が無料なので月額1078円ですが、他社では最も安いOCN モバイル ONEでも月額2420円かかります。

Rakuten Link
3GBプランがある他社との料金比較。楽天モバイルは基本料金が安いうえにかけ放題が無料で使える

他社は家族割や光回線とのセット割で料金が割引される場合がありますが、楽天モバイルに家族割や光セット割はありません。しかし、家族割や光セット割適用後の料金で比較しても楽天モバイルは他社の半額以下です。

Rakuten Link
家族割や光セット割を適用しても楽天モバイルは安い。最も安いOCN モバイル ONEの半額以下だ

現在他社でかけ放題オプションを契約中の方は、楽天モバイルに乗り換えることで料金を大きく節約できます。

楽天モバイルとの併用もお得

前述した通り、現在かけ放題オプションを契約中の方は楽天モバイルへの乗り換えで月額料金を大きく節約できます。しかし、通信品質の面から楽天モバイルに乗り換えるのは不安という方もいらっしゃるでしょう。

楽天モバイルの通信品質は以前より改善が進んだものの、まだ万全とはいえません。筆者が都内で使用している中では以前のように突然圏外になることはほぼなくなりましたが、やはりメイン回線で使うのは心もとないという意見も多いです。

そんな方は現在契約中のキャリアと楽天モバイルを併用するのがオススメです。最近発売されたスマホの多くはnanoSIMやeSIMが同時に使える「デュアルSIM」に対応しています。iPhoneもiPhone XS、iPhone XR以降の機種なら全てnanoSIMとeSIMが併用可能ですし、Androidスマホも対応機種が増えてきました。

Rakuten Link
iPhoneで音声通話を楽天モバイル、データ通信をauに設定。iPhone XS/XR以降のiPhoneは全てデュアルSIMに対応している

このデュアルSIMの機能を使い、「音声通話は無料でかけ放題の楽天モバイル、データ通信は現在契約中のSIM」に設定しましょう。楽天モバイルの基本料金が加算されますがかけ放題が無料なので、契約中のかけ放題オプションの料金との差額分だけ毎月の支払額は安くなります。

例えばauのピタットプランとかけ放題オプションを契約し、毎月3GBのデータ通信をしていた方は、かけ放題オプションの代わりに楽天モバイルを契約すれば毎月902円節約できます。

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楽天モバイルをかけ放題専用回線として併用すると、毎月902円、年間1万円以上節約できる

これだけではありません。楽天モバイルは月額1078円でデータ通信が3GBまで使えるので、せっかくならこれも利用しましょう。通常時はデータ通信も楽天モバイルにし、つながりにくい場合はauに切り替えればデータ通信も問題ありません。auのデータ使用量を1GB未満に抑えればさらにお得になります。

Rakuten Link
楽天モバイルのデータ通信も利用すればauのデータ通信容量を減らし、さらに料金を下げされる

もっと安くしたい方は、auを格安SIMに変更しましょう。例えばOCN モバイル ONEなら月1GBのデータ容量が770円で使えます。もともとauの3GB+かけ放題で月額5445円だった料金が、OCN モバイル ONEと楽天モバイルの組み合わせなら4GB+かけ放題で月額1848円にまで安くなります。

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auの契約を格安SIMに乗り換えればさらに安くできる

ただし、楽天モバイルのかけ放題を活用するためには、現在の電話番号を楽天モバイルに移す作業が必要です。例えばこれまでauを契約していた方が楽天モバイルをかけ放題用の回線として併用する場合、楽天モバイルを追加で契約するのではなく、auから楽天モバイルに乗り換えたうえで新たにauを新規契約する必要があります。この手続きが少々面倒ですが、その分料金の節約額は大きいのでぜひチャレンジしてください。

Rakuten Linkの注意点は?
iPhoneは折り返しの電話が面倒

かけ放題が無料でお得なRakuten Linkですが、いくつか注意点もあります。まず、電話の発信時は必ずRakuten Linkを使いましょう。端末に最初からインストールされている電話アプリを使うと無料になりません。

特にiPhoneで楽天モバイルを使う場合、Rakuten Link以外からの着信履歴はRakuten Linkに表示されません。そのため、電話アプリで誰から着信があったか確認し、Rakuten Linkを開いてかけ直す必要があります。電話帳に登録のある相手からの着信ならまだいいですが、そうでない場合は電話アプリで着信元の電話番号をコピーし、Rakuten Linkにペーストしてかけ直す作業が必要です。

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アプリのアラートの通り、iPhoneではRakuten Link以外からの着信履歴はRakuten Linkに表示されない

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Androidは他アプリからの着信履歴もRakuten Linkに表示される。iPhoneで表示されるのはRakuten Linkからの着信のみ

AndroidスマホはRakuten Link以外からの着信もRakuten Linkに表示されるので問題ありません。また、筆者は誤って通常の電話アプリから発信するのを防ぐ「Rakuten Linkサポーター」というアプリを使っています。このアプリをインストールしておけば、通常の電話アプリで発信しようとした際にRakuten Linkでの発信画面に自動で切り替えてくれます。楽天モバイルが公式に提供しているアプリではないので使用は自己責任となりますが、Androidスマホを使っている方はぜひ試してみてください。なお、残念ながらiPhoneには非対応です。

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Rakuten Linkサポーターを入れておけば、通常の電話アプリで発信しようとするとアプリの選択画面が表示され、その後Rakuten Linkの発信画面に自動で切り替えられる

ビデオ通話ならLINEMOがオススメ

ビデオ通話にも注意が必要です。Rakuten Linkにはビデオ通話機能がありますが、使えるのは「Rakuten Link同士」かつ「Androidスマホ同士」のみです。ビデオ通話の相手が楽天モバイルを契約していないとビデオ通話は使えませんし、どちらかがiPhoneユーザーの場合も使えません。ビデオ通話に関しては、ユーザー数が多く端末の制限もないLINEビデオ通話が便利です。

ビデオ通話をよく使う方はLINEMO(ラインモ)の契約がオススメです。LINEMOにはLINEアプリによるデータ消費量がカウントされない「LINEギガフリー」というサービスがあり、ビデオ通話もギガフリーの対象です。LINEビデオ通話はデータ容量の消費量が大きい(筆者が高画質設定で使用したところ、1時間で約1GB消費した)ですが、LINEMOなら容量を気にせずに安心して使えます。

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以上、楽天モバイルのかけ放題の利用方法と注意点の解説でした。現在、他社でかけ放題オプションを契約中の方は、無料で国内通話かけ放題の楽天モバイルに乗り換えることで料金を大きく節約できます。楽天モバイルの通信品質が心配な方は楽天モバイルのSIMを併用するのもオススメです。

楽天モバイルでは常時お得なキャンペーンを実施しており、SIMやeSIMのみの契約も、端末セットでの契約もお得です。iPhone 14シリーズもお得に買えるので、契約時には必ず楽天モバイル公式サイトのキャンペーン情報を確認しましょう。