ロシア側 北方領土周辺の「安全操業」政府間協議応じず 日ロ関係悪化の影響 スケトウダラ漁やタコ漁に打撃・・・

 日本の漁船が北方領土周辺海域でスケトウダラ漁などを行う、いわゆる「安全操業」の政府間協議に応じない方針を、ロシア側が日本側に伝えていたことがわかりました。
 在ロシア日本大使館によりますと、ロシア側は1月19日、日本側を外務省に呼び出し「政府間協議の調整はしない」と通知しました。

北方領土

 日本側は「遺憾だ。可能な限り早いタイミングでの操業実施に向け、ロシア側に強く求めていく」としています。
 日本の漁船が北方四島の周辺海域でスケトウダラ漁などを行う「安全操業」は、1998年に結ばれた日ロ協定に基づき、毎年、時期や漁獲量、協力金などを交渉しています。

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安全操業のエリア

 例年は、操業の前の年に交渉していますが、日ロ関係の悪化で初めて越年。
 例年、1月から行われている、スケトウダラ漁やタコ漁への影響は避けられない情勢です。