「やればできる。やったら、できた」 タレントの清水国明氏 デビューから51年、退路を断って臨む東京都知事選

1973年にフォークデュオ「あのねのね」でデビューしたタレントの清水国明氏(73)は51年の時を経て、東京都知事選(7月7日投開票)に立候補した。「都民の命を救うための災害対策を第一にして戦う」。告示日の6月20日、第一声で訴えた隣には、あの物まねタレントの姿もあった。

有権者に支持を訴え気勢を上げる清水国明氏、応援する妻の奈穂(右)さんと清水アキラさん(左)=6月20日、東京都千代田区で(安江実撮影)

有権者に支持を訴え気勢を上げる清水国明氏、応援する妻の奈穂(右)さんと清水アキラさん(左)=6月20日、東京都千代田区で(安江実撮影)

20日午前8時すぎ、御茶ノ水駅前での街頭演説。清水氏と軽妙な掛け合いをしていていたのは、「弟子」で物まねタレントの清水アキラさん(69)だった。学生や通勤客が行き交うなか、2人は都庁での立候補届け受理を待つ間、そろいのターコイズブルーのポロシャツ姿で「いくらでもしゃべりますよ」と支援者を楽しませた。

午前11時、街頭演説に必要な「七つ道具」が届くと、妻の奈穂さん(48)からタスキを掛けられ、息子(5)が見守る中で「お待たせしました」とマイクを握った。その後選挙カーに乗り込み、東京駅や有楽町駅などを巡り有権者に支持を訴えた。

「第一声」の前、記者との取材でこんなやりとりがあった。前日19日に日本記者クラブであった4候補による共同記者会見に触れ、「もし行ってたらぼこぼこにやられて傷だらけだっただろうね。政治的な論戦には慣れていないから」。災害対策に力を入れたいとし、「誰か副知事にしてくれないかな。防災担当として。それで僕が当選したら、他の人をみんな副知事にするから」とおどけた。

知事選出馬のため、長年レギュラーとして出演していたTBSの番組「噂の!東京マガジン」を降板。司会の森本毅郎(84)さんに「選挙に出ます」と伝えると、「面白い!やってみろ」と背中を押されたという。「退路を断って出馬している」

第一声はこんな言葉で締めくくった。「私はやればできる。やったらできたという経験でずっとこの日まで来ております。清水に何ができるんだという声が多い中で、やればできる。都知事も私にやらせてください」(長竹祐子)