登る人と下る人はどちらが優先? 登山で押さえておくべき「暗黙のルール」3選【2024年4月】

登山では、自然との共生や他の登山者に迷惑をかけないために、いくつかの「暗黙のルール」が存在します。きちんと教わる機会はほとんどないですが、しっかりと理解して守ることで、快適に登山を楽しむことができ、大切な自然を守ることにもつながります。

特に初心者の方は、これから紹介する基本的なマナーを心に刻み、安全で快適な登山を楽しみましょう。

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おかだあきほ

おかだあきほ

フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。

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登山の「暗黙のルール」:ゴミは自分で持ち帰る

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登山での最も基本的なマナーの一つが、ゴミの持ち帰りです。登山道や山頂で見かける美しい景色を守るため、自分が持ち込んだものは必ず持ち帰りましょう。

これはただポイ捨てを避けるという意味だけではなく、ふとした瞬間にポケットから落ちてしまうティッシュやスナックの包装紙も含まれます。その場を立ち去る時は、一度振り返り、ゴミを落としてしまっていないか確認するようにしましょう。

また、カップラーメンや鍋料理などの食べ物の残り汁やパスタのゆで汁については、環境への影響を最小限に抑えるため、飲み干すかキッチンペーパーに吸わせて密封袋に入れ、自宅で適切に処理することが推奨されます。

さらに、汚れたクッカーを山の上で洗うのもNG。キッチンペーパーなどで拭き取り、密閉して持ち帰るのがマナーです。小さなゴミ一つに至るまで責任を持って対処し、美しい自然を守りましょう。

登山の「暗黙のルール」:登山道からは外れない

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登山道を歩く際には、設定された道から外れないことが重要です。整備されていない道を歩くことで起こりうる植生の破壊や、動植物への影響は計り知れません。特に初心者が自分勝手に山の中を歩く行為は、遭難のリスクを高めるだけでなく、救助隊の負担を増やすことにもつながります。

登山道以外を進んでしまったことから道に迷い、夕暮れ時に危険な状況に陥って行動不能になったケースも。安全はもちろんのこと、次にその道を歩く人や自然環境を考えた行動を心がけましょう。

登山の「暗黙のルール」:歩行のマナーもしっかりと守る

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登山道を好き勝手に歩いてよいというわけではなく、登山道での歩き方にもマナーが存在します。例えば、登る人と下る人がスムーズにすれ違えないほど狭い登山道では、一般的に登りの人が優先

下りの人は広く周囲を見渡せ、登りの人の動きをより早く察知しやすいため、すれ違いやすい位置に停止して譲りやすいためです。ただし、この優先順位は登山道の状況や鉢合わせるタイミングによって異なるため、声をかけて譲り合いながらすれ違うようにしましょう

また、登山道は基本的に一列で歩きましょう。すれ違ったり追い越したりしようとする人とぶつかると、転倒や滑落の危険があります。おしゃべりをしながら登山をするのは楽しいものですが、常に周囲に気を配りながら歩くことが重要です。

さらに、すれ違ったりペースが早い人に追い越してもらったりする場合には、山側(斜面側)の安定した場所で待機するようにし、決して崖側では立ち止まらないようにしましょう