プーチン大統領が西側どう喝、ウクライナ巡る核衝突のリスク「本物」

  • ロシアは欧米の領土の標的を攻撃できる兵器持っているとプーチン氏

  • プーチン氏は3月15-17日の選挙を前に連邦議会で年次教書演説

  • Vladimir Putin delivers an address in Moscow on Feb. 29.

    Vladimir Putin delivers an address in Moscow on Feb. 29. Photographer: Alexander Nemenov/Getty Images

    ロシアのプーチン大統領は、ウクライナでの戦争をめぐる核対立の可能性を警告し、ウクライナを支援している欧米諸国に対する威嚇を強めた。

      「北大西洋条約機構(NATO)軍をウクライナに派遣するという話が出ている。われわれは、わが国に軍隊を送った者たちがどのような末路をたどったか覚えている。今回は、潜在的な介入者にとって、はるかに悲劇的な結果になるだろう」と、プーチン氏は29日の連邦議会での年次教書演説で語った。

      ウクライナの欧米支援国は「彼らの領土の標的を攻撃できる兵器をわれわれが持っており、核兵器の使用による紛争、ひいては文明の破壊の脅威が本物であることを理解しなければならない」と、プーチン氏はロシア軍が導入しつつある新しい戦略ミサイルを列挙した後に述べた。

      プーチン氏の演説の大部分は、3月15-17日にかけて投票される大統領選挙のマニフェストに相当するものだった。ウクライナではロシア軍が前進しており、600億ドル(約9兆円)を超える米国の軍事援助が米議会の政争で保留される中、ウクライナは軍への弾薬供給に苦戦している。

      欧州はロシアの侵略に対抗して兵器生産を増強している。フランスのマクロン大統領は今週初め、ウクライナへの軍派遣の可能性を排除しなかったが、ドイツのショルツ首相は派兵を拒否した。

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    演説するプーチン大統領(モスクワ、2月29日)

    Photographer: Dmitry Astahov/AFP/Getty Images

      ロシアで「大祖国戦争」と呼ばれる第二次世界大戦を想起させる言葉で、プーチン氏は演説の冒頭でウクライナで戦う軍隊のために軍需品や兵器を生産する工場で24時間体制で働く市民の戦時貢献を称賛。

      「誰もがロシアの勝利のためにそれぞれの役割を果たしている」と述べ、ロシアは2022年2月に開始した侵攻の目標に引き続きコミットしていると重ねて強調した。

      大統領選で再選を目指すプーチン氏(71)は、既にスターリン以来最も長くロシアを統治している。20年に採択された憲法改正により、同氏は83歳になる36年まであと2期立候補できる。