〈夜間頻尿〉におすすめの漢方薬TOP3。薬剤師のイチオシは?

image

「夜中に何度もおしっこするのに起きて睡眠不足」「トイレが不安で睡眠の質が下がった気がする」など、年齢を重ねると、夜間頻尿に悩む方が増えてきます。夜ぐっすり眠れないと、翌日に疲れが残って家事も仕事も趣味も全力でできませんよね。夜間頻尿はどう対処していけばいいのでしょうか。今回は、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりが、夜間頻尿の原因と対処法を紹介していきます。

夜間頻尿が起こる原因とは?

なぜ年齢を重ねると夜間頻尿に悩む方が増えるのか、まずは原因を理解していきましょう。

原因①水分の摂りすぎ

日中、水分を摂りすぎることで夜間頻尿になってしまう方は少なくありません。とくに、暑い時期や乾燥する時期は水分を摂る量が増えることで、夜中にトイレに起きる方も増えてしまいます。

また、飲んだ水分量自体は少なくても、アルコールやコーヒーのように利尿作用のあるものを飲むことで、夜間頻尿になるケースもあります。

原因②ホルモンバランスの乱れ

利尿を妨げる「バソプレッシン」というホルモンの分泌が乱れることで、夜間の尿量が増えてしまいます。バソプレッシンが昼間に分泌されると、昼間の尿量が少なくなります。

一方、夜間にバソプレッシンが分泌されなくなると、尿量が増えて起きる回数も増えてしまいます。更年期の女性は自律神経の乱れによってホルモンバランスも崩れるため、夜間頻尿になりやすいといわれています。

また、女性ホルモンの減少によって膀胱や尿路の粘膜が萎縮し、それが原因で頻尿になる人もいます。

原因③服用中の薬の副作用

「カルシウム拮抗薬」という、血圧を下げる薬の副作用で夜間頻尿になってしまう人もいます。

これは、カルシウム拮抗薬によって血圧を下げるために血管が拡張することで、腎臓にある「糸球体(しきゅうたい)」の血流が増加し、尿量が増えることが原因です。

あなたの「夜間頻尿のタイプ」は?セルフチェック項目

「夜中にトイレに起きたことはあるけど、夜間頻尿なのか分からない」「夜間頻尿って、どういう人が当てはまるの?」このような疑問を抱く人におすすめのセルフチェック項目を紹介します。

尿量や排尿回数、排尿時間をチェックして、ご自身の夜間頻尿の原因を把握しましょう。

☐ 1日の排尿量と回数が多い気がする → 水分の過剰摂取が原因の可能性

☐ 1回の排尿量が通常より多いのに、夜間に何度も起きてしまう → 水分の過剰摂取が原因の可能性

☐ 血圧を下げる薬を服用している → 服用中の薬が原因の可能性

☐ 昼の尿量は少なく、夜に排尿が集中する → ホルモンバランスの乱れが原因の可能性

ぐっすり寝たい!夜間頻尿への対処法

夜間頻尿を改善するための対処法を3つ紹介します。

対処法①ふくらはぎマッサージ

水分を摂りすぎている方は、ふくらはぎをマッサージしてみましょう。

夕食後に、足首からひざに向かって水を流していくようなイメージで足をマッサージすると、デトックス効果で排尿が促されます。これにより、からだの中の余分な水分が起きている間に排出されるため、寝ている間にトイレに起きる必要がなくなります。

気持ちいいと感じるくらいの強さで、左右のふくらはぎを合計15〜30分ほどマッサージしましょう。

対処法②病院の受診

60代以上の方で夜中に2回以上、70代以上の方で夜中に3回以上トイレに起きる場合は、夜間頻尿の可能性が高いといわれています。

また、ふくらはぎマッサージなどのセルフケアをしても夜間に起きる回数が多く、翌日以降の活動に支障が生じるのであれば、泌尿器科を受診するといいでしょう。

夜間頻尿に対しては「抗コリン薬」という、副交感神経からの膀胱に対する刺激を弱め、頻尿を改善する効果のある薬の服用で対処することもできます。

一方、抗コリン薬には「排尿障害」や「口渇」、「便秘」などの副作用もあるため、医師の指導のもとで服用しなければなりません。

対処法③漢方薬の服用

毎日マッサージをする時間をとることが難しい方や、病院へ受診する時間がない方は、漢方薬の服用もおすすめです。

夜間頻尿に悩む方には、以下の作用をもつ生薬を含む漢方薬を選び、根本改善を目指します。

・余分な水分を体外へ排出する

・膀胱の機能を正常化させる

・ホルモンバランスの乱れを整え、正常な排尿リズムを維持する

漢方薬を服用することで、頻尿に悩まずに夜もぐっすり眠れるようになるでしょう。

夜間頻尿に悩む人におすすめの3つの漢方薬

夜間頻尿に悩む人におすすめの漢方薬をご紹介します。

・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):加齢に伴う頻尿、排尿困難などの症状に使われます。冷えやすい、または、下肢の痛みがある方に向いています。

・清心蓮子飲(せいしんれんしいん):水分代謝を調整し、余分な水分を排出する作用や、炎症を鎮め、尿路の機能を正常化する作用によって頻尿を改善します。精神的な疲労によって生じる残尿感や排尿痛もある方に向いています。

・猪苓湯(ちょれいとう):尿を増やして悪いものを洗い流す力を高める作用によって、頻尿や排尿困難を和らげます。排尿痛や残尿感がある方に向いています。

夜間頻尿への効果が期待できる漢方薬は複数あるため、自分の症状や体質に合った漢方薬を見極めるのは困難です。そういった人は、スマホで気軽に専門家に相談できるオンラインAI漢方の「あんしん漢方」がおすすめ。専門家の指導のもと、自分に合う漢方薬を服用しましょう。

夜間頻尿に対処して、夜もぐっすり眠ろう!

夜に何度もトイレに起きると、睡眠の質も下がり毎日が憂鬱な気分になってしまいますよね。マッサージや漢方薬で夜間頻尿に対処することができれば、日中も活動的に動くことができます。

自分に合った漢方薬を服用して、上質な睡眠を手に入れましょう。

参考URL:

くすりのしおり : 患者向け情報
製薬企業が作成した確かな情報を検索できます。一部、英語訳もされています。「くすりのしおり®」は、お医者さんで処方してもらうお薬(医療用医薬品)について、患者さんにわかりやすい表現で記載した情報です。
くすりのしおり : 患者向け情報
製薬企業が作成した確かな情報を検索できます。一部、英語訳もされています。「くすりのしおり®」は、お医者さんで処方してもらうお薬(医療用医薬品)について、患者さんにわかりやすい表現で記載した情報です。
くすりのしおり : 患者向け情報
製薬企業が作成した確かな情報を検索できます。一部、英語訳もされています。「くすりのしおり®」は、お医者さんで処方してもらうお薬(医療用医薬品)について、患者さんにわかりやすい表現で記載した情報です。

〈この記事を書いた人〉

文・監修/あんしん漢方薬剤師 山形ゆかり(やまがた・ゆかり)●薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。15社以上のメニュー開発に携わり、現在は症状の根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行う。